【肩衝茶入】小堀遠州の指導により、唐物写しで有名。実際に唐物に紛れているものがあったと言い伝えられている。粘土をより高度に精製し、轆轤引きは薄くて軽く、左糸切で仕上げ、釉は綺麗で正面に美しいなだれが景色良く流れている。
【掛分茶盌】遠州の沓形茶盌を現代風に造り、綺麗サビを生かし、釉薬を左右に掛分け光沢のない深みのある茶盌に仕上げたもの。同時に出来たものがNHK出版(H16年12月)「百人100盌」に掲載されました。
【ひさご形水指】遠州好みのひさごを水指に転じたものです。釉使いは「掛り分け」と言って、2種類の釉薬を器体に半分少しずつ掛けた高取古来の手法です。
【鮟鱇(あんこう)茶入】遠州選定の中興名物にもなっている茶入です。少し窯変しており、古びた雰囲気を醸しています。名前の由来は「鮟鱇」という口の大きな魚から来たようです。